事業仕分けで科学関連の予算が削られていってます。

財務省官僚の提出した資料を見たくらいで
「ちゃんと勉強してます!」 キリッ

って言っちゃう人に研究を邪魔される人はどんな気持ちなんでしょう?

レーザー関連だと、大型放射光施設SPring-8(理化学研究所及び日本原子力研究所(現在:日本原子力研究開発機構)が兵庫県佐用郡佐用町に建設し、財団法人高輝度光科学研究センターが管理運営)も仕分けの対象となり、H22年度予算を3分の1から2分の1程度縮減される可能性があります。
このSPring-8、予算を1/2も減らされて平常運転できるのでしょうか?

このSPring-8は日本の多くの研究者が使用しておいます。大学院の放射線工学だったかの講義でもSpring-8がでてきましたし、先生は「よく出張に行く」とおっしゃっていました。

SPring0-8は平成9年から現在まで、のべ10万人、今では年間1800人近い研究者が利用しており、科学・産業の発展に寄与しています。

スプリング8利用状況

SPring-8 HPより転載。SPring-8の利用状況

また、独立行政法人理化学研究所と財団法人高輝度光科学研究センターは現在、X線自由電子レーザー(XFEL:X-ray Free-Electron Laser)の開発を進めています。

XFELは、文部科学省の策定した第3期科学技術基本計画の中で、5つの国家基幹技術の1つとして位置付けられ、理研とJASRIが共同でXFEL計画合同推進本部を組織し、2011年度の供用開始を目指しています。現在、加速器棟や光源棟といった主要施設が完成するなど順調に整備が進んでいます。XFELは、SPring-8のX線に比べて10億倍の明るさで、100フェムト秒の極短パルスの、完全に位相のそろった最短波長0.06nmの X線を創り出します。これにより、これまで不可能であったフェムト秒領域の原子の世界を映し出すことが可能になります。基礎研究から産業応用に向けての研究開発まで、世界に先駆けて革新的な成果を創出することが期待され、がんやエイズなどの難病に対する特効薬の開発、低炭素社会実現に向けた環境技術に役立つ研究開発など、ライフサイエンスやナノテクノロジーの分野を含めた幅広い分野での発展が見込まれます。

このX線自由電子レーザ事業にも影響が出るかもしれません。

一方、米国では・・・

X線自由電子レーザといえば、今年9月に米SLAC国立加速器研究所(SLAC National Accelerator Laboratory)に、硬X線を発生する世界初の自由電子レーザーであるライナックコヒーレント光源施設(Linac Coherent Light Source)が開設されました。ライナックコヒーレント光源は約0.15~1.5nmの可変波長において、約10兆個のX線光子が含まれる80fsパルスを発生させる能力があります。

これが日本と米国の圧倒的な差ってやつですね。

SLAC National Accelerator Laboratory
http://www.slac.stanford.edu/