山梨県総合理工学研究機構は、春季にハウス栽培するブドウの粒を大きくするため、発光ダイオード(LED)を使った装置を県果樹試験場、県工業技術センターと共同で開発した。真夜中に3時間照射することで、ブドウは成長期である夏場と錯覚し実が大きくなる仕組み。消費電力の少ないLEDを活用し、少ない費用で収益アップを目指す。
開発の背景
ハウス栽培の巨峰やピオーネは4月末から出荷されるが、春季は日照時間が安定せず、粒の大きさにばらつきが出るケースもあった。品質の向上と安定化を図り、農家の収益アップにつなげようと、同機構が2007年度から改善策を研究してきた。
原理
真夜中に人工の「昼」をつくり出すことで、ブドウの木が日の長い夏場と勘違いする性質を利用。
研究結果
花の満開期から実の着色期に当たる2~3月に光を葉に当てた結果、照射しない木よりも実が2~3割大きくなることが分かった。蛍光灯でも同じ効果が得られるが、蛍光灯1本の消費電力量が40ワットなのに対し、同等の効果を得るためにLED100個を使用した場合でも消費電力量は8~9ワットにとどまり、電気料金は蛍光灯の20%程度に抑えられるという。
参考:山梨日日新聞
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