LEDとは?

LED(Light Emitting Diode)とは順方向に電圧を加えた際に発光する半導体素子のことである。発光原理はエレクトロルミネセンス(EL)効果を利用している。有機EL(Organic light-emitting diodes(OLEDs))も分類上はLEDに含まれる。白色LEDはエネルギー変換効率が90%以上と高く、白熱電球(約15~30%)や蛍光灯(約60%)に比べ圧倒的に省エネである。また、寿命は白熱電球や蛍光灯に比べてかなり長く(蛍光灯の10倍程度)、素子そのものはほぼ半永久的に使える。LEDが使用不能になるほとんどの場合は電極部分の金属の酸化・劣化、過熱や衝撃で内部の金線が断線するものである。

応用分野には

  • 信号機
  • 鉄道交通関連・その他の電光掲示板
  • ディスプレイのバックライト(LED TV)
  • 乗用車のランプ
  • 自転車のランプ
  • 各種照明用
  • 光通信用光源
  • レーザープリンタ内部の感光用光源

がある(参考Wikipediaデジモノを読み解くキーワード)。

LED TVとは?

一般的な液晶テレビのバックライトはCCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp:冷陰極蛍光ランプ)が主流であるが、技術の発展とともに次世代のバックライトシステムとしてLEDが注目され、LED TVとして市場を賑わしている。
※LED TVはRBGのLEDを多数並べて発色(ブラウン管の手法非常に大きな違いです)しているのではない。

LED TVで有名なのが韓国最大手の総合家電・電子部品・電子製品メーカーSamsung(サムスン)。フルHD化が一巡し、倍速化やインターネット対応など一通りの機能も出尽くしたとこ ろで、なんとかLEDバックライトによる画質改善を強く訴求したいと考え、LEDバックライト搭載の液晶テレビを通常の液晶テレビとは別カテゴリーとし て売り出し、北米のテレビ市場では圧倒的シェアを持っている。

  • 個々のLEDの明るさを個別に制御し、それと連動して画像処理を行うことでコントラストを拡大できる(ローカル・ディミング)
  • バックライトの最適化制御を行うことで消費電力を抑えやすい
  • RGBのLEDを並べることで、色再現域を大幅に拡げることができる
  • RGBのLEDを並べ、個々に制御することでバックライト自身のホワイトバランスをコントロールできる
  • 水銀を使わないため環境に優しい。

ローカル・ディミングによる効果を訴求するために、Samsungは液晶テレビではなく、LED TVというカテゴリーを作りブランド化した。(参考本田雅一のTV style

Samsungの戦略

3月のニュース

サムスン電子は昨日(17日)、全世界向けにLEDバックライト搭載の大型LEDテレビ『PAVV』シリーズを発表した。発表されたのは40、46、55 インチの大画面LEDテレビTV6000,TV7000シリーズで、5月には4倍速動画表示240Hz対応のTV8000シリーズが発売される。また、今 年年末にはTV9000シリーズの投入が予定されており、同社は一気にLEDテレビ市場でシェアを獲得し、今年の全世界TV市場でシェア25%以上を目指 す。また、同社の北米市場シェア目標は30%前後である。(EMSOneより一部抜粋)

4月のニュース

サムスン電子とサムスン電気の合弁会社「サムスンLED」が、23日に正式に発足した。サムスングループの次世代成長エンジンのひとつ、発光ダイオード (LED)市場を本格的に攻略するため設立された会社で、初代代表理事には金在旭(キム・ジェウク)社長を選任、水原本社で就任式と発足式が開催された。
金社長は、就任のあいさつで「LED産業は今、市場が予想をはるかに超えるスピードで成長しており、技術開発、生産、顧客対応などあらゆる面でタイミングを逃さないスピード経営に事業の成敗がかかっている」と強調した。
サムスンLEDの主要拠点は、水原本社と器興、中国・天津。LED市場の成長に対応するため、年内に器興事業場の遊休半導体設備をLED生産ラインに転換するなど、大規模設備投資を検討している。2015年までにグローバルLED業界のトップ圏入りを目標とする。
サ ムスンLED関係者は「サムスン電気のLED技術とサムスン電子の半導体量産の経験とインフラを統合することで品質と生産性を画期的に向上させ、競合メー カーとの差別化を図る」と話す。半導体、携帯電話の成功をLEDでも実現し、サムスンの次世代成長エンジンにすると意欲を示した。(wow!koreaより一部抜粋)

6月のニュース

Samsung Electronicsは6月24日、台湾でLED TVの発表会を開催した。同社によると、今年発売を開始したLED TVの販売台数は2ヶ月間で40万台を突破する好調を見せており、同社では2010年のLED TV市場規模が全世界で1,500万台に拡大するとの予測を表明している。(2009.06.26Yahoo!ニュースより一部抜粋)

Samsung は LED TV の積極的な市場投入を続けており、同種の TV は今年の出荷量全体の10%(約300万台)に達すると表明している。LED TV に必要な LED 粒の数はノート PC に使用される量の30倍に達し、仮に同社が10%のテレビに採用した場合には、世界的な LED 需給関係に影響する可能性がある。Samsung では、予想される供給不足に対応するため、子会社の Samsung Electro-Mechanics から LED 部門を切り離し、さらに新会社として Samsung LED を独立させた。新会社の本格的な運営は今月にも開始される。
台湾の LED メーカー「Epistar(晶電)」董事長の李秉傑氏は先日、「Samsung LED はすでに MOCVD 装置を約70台導入済みで、3年以内に200台まで拡大するだろう」と表明している。しかし市場関係者の間では、Samsung LED は来年にも急拡大が見込まれる LED TV への商機を睨み、年内に200台規模まで拡大する可能性が高い、と予想する向きが増えている。上述の李氏は、「LED TV の浸透率5%に必要な LED 使用量は、全てのノート PC が LED 化した場合の2倍以上に相当する」と述べている。(japan.internet.comより一部抜粋)

これは、Samsungが日産7000万個以上のLED生産能力を持つことに相当する。

10月6日のニュース

韓国のサムスン電子は6日、取引所への提出書類で、第3・四半期の営業利益(連結ベース)が予想中央値で4兆1000億ウォン(35億ドル)になるとの見通しを示した。見通しは市場予測を上回り、6日午前のソウル株式市場で同社株は堅調に推移している。

ただアナリストは、支出増加と競争激化によるペースダウンが見込まれる第4・四半期の業績を懸念している。

新韓投資のアナリスト、Sung Hye-jin氏は「第3・四半期の業績見通しはプラス方向でのかなりの驚きだった。しかしサムスンはピークに達したようだ。液晶パネル価格が下落に転じ る中、第4・四半期は携帯電話部門の販促費拡大もあり、減益となる可能性が高い。ライバル社も発光ダイオード(LED)を使用したテレビセクターで急速に 追い上げてきている」と指摘した。(ロイターより抜粋)

まとめ

以上が、Samsungの最近のニュースだ。これをみると、改めてSamsungはプロダクトイノベーションより、プロセスイノベーションを重視していることが分かる。しかし、サムスンの得意とするプロセスイノベーションとは、職人仕事のような精緻な少量生産を実現するための細かな仕組み云々ではなく、生産量が多いほど1個当たりの生産コストが低くなるという製造業の本質である「規模の経済」を生かすことだ。

このところを詳しく解説しているのコラムがCNET Japanのサムスンと日本の微妙な関係。お時間のある方は読んでみると面白いと思う。

Samsungのビジネスモデルはザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのかにも載っている程単純明快だが、それを徹底的にやっているところがスゴイのだろう。